専門学校のキャリアサポートセンターに相談して、アグレ都市デザインという会社で先輩が2人働いていることを聞き、説明会に参加しました。参加した会社説明会での2人の先輩設計士(うち一人は専門学校の先輩)の「社員の人柄」「会社の雰囲気」の良さで、この会社に入りたいと思いました。入社してからも当初の印象通りで、あたたかく受け入れて貰え、親身になって教えて貰えました。4年目になり、自分が後輩に教える立場になって初めて「教えながら業務をする大変さ」を知り、それを感じさせず教えてくれた当時の先輩達の凄さを改めて知りました。
入社前、設計士というのは「家の間取りの設計」だけをするものと思っていました。入社後は、外観デザイン・外構・電気設備の配置・区割り・内覧会での接客など、間取り検討以外にもやることが多いし、お客様の前に出る機会も多い。そんな業務の範囲にギャップを感じました。例えば、ガスの引き込みの依頼をガス屋さんに依頼したりして、そんなことまでやるのかと思っていました。今ではその「業務範囲の広さ」がやりがいです。「家づくり」ではなく「街づくり」をしているという感じ。もはや「家の間取りの設計」だけでは物足りないですね。
今、アグレの普段の価格帯よりもやや高額帯の物件を担当しています。入社4年目で初めてこのような仕事が来ました。意匠図(図面)はできていて、設備や細かいデザインを検討している段階です。例えばキッチンだったら「どこのメーカーにするか」「引き出しの面材をどうするか」「色味をどうするか」「実際に現場で納まるか」など。注文住宅に近いようなやり方ですね。「いつも通り」が通用しない。グレード毎に値段も違うので、建物原価にどう影響が出るのかまで考えながら一つ一つ決めています。
間取りを考えたら、「私は4人家族の専業主婦。子供が3歳と5歳で旦那さんの年収はこれくらいで…」とか「共働き家庭で、奥さんの働き方はこうで…」と、色々な家族設定や生活スタイルを考えて、その間取りの中で生活してみるんです。妄想ですね。家具の位置を想定して、コンセントはこの位置で使いやすいのか、という風に。窓の位置や高さ、ドアの開きなども検討しながら、住みやすい家づくりを日々探求しています。
先日、私が間取りを作った家をご契約したお客様に、引渡し前の内覧会でお会いしました。そのお客様はその日初めて完成した家の中を見たのですが、「この間取りが気に入って購入の決め手になりました!」と声をかけてくれました。この家を考え抜いてつくって良かった!と思いましたし、設計士として働いていて良かった、と感じました。
一級建築士の資格は今の仕事に必ずしも必要ではないのですが、建築法規・構造などを積極的に勉強する機会がないので、自分の知識をより深めるために勉強しています。周りの社員でも同じタイミングで受ける人がたくさんいるので、皆で切磋琢磨しながら頑張っています。まだまだ私は若い設計士なので、お客様の前に立った時の自信と信頼にも繋がると思っています。
自分の意見を相手に伝える能力ですね。アグレの設計の仕事は、自分ひとりで完結することができない仕事です。社外だと、設計事務所様やキッチンなどのメーカー様、社内だと、営業や現場監督と話し合って決めることが多いので、そこで自分の意見が言えないとプロジェクトが進みません。また、設計士としてお客様の前に立つことも多いので、プレゼン能力も…そこは勉強中です!